【EVニュースまとめ】2026年4月20日|電動Cクラス発表、Model Y L日本投入、BMW欧州受注増(3件)

2026年4月20日前後のEV業界では、Mercedes-Benzが初の電動Cクラスを公開し、Teslaは日本で3列6人乗りのModel Y Lを投入。BMW Groupは欧州でBEV受注が大きく伸びたと発表した。本稿では、その後に確定した生産・補助金・決算情報も加えて3件を更新する。

Mercedes-Benz、初の電動Cクラスを韓国で世界初公開

Mercedes-Benzは2026年4月20日、韓国・ソウルで初の電動Cクラスを世界初公開した。導入時の「C 400 4MATIC electric」は、800Vアーキテクチャ、使用可能容量94kWhのバッテリー、最大330kWの急速充電に対応し、WLTP航続距離は最大762kmとされる。

  • 駆動方式:2モーター4WD
  • 最高出力:360kW
  • 急速充電:10~80%を約22分
  • 10分間で回復できる航続距離:約325km
  • インフォテインメント:MBUXハイパースクリーン

充電時間と航続距離は規定の試験条件による数値であり、電池温度、残量、充電器の出力などによって変動する。「30分未満で大幅に補充」という曖昧な表現ではなく、メーカー公表条件を併記するのが適切だ。

生産は当初、2026年第2四半期にハンガリーのケチケメート工場で始める計画だった。Mercedes-Benzはその後、2026年7月13日に同工場での生産開始を正式発表している。同工場では電動Cクラス用の駆動用電池など主要部品も現地生産する。

電動CクラスはCクラスの選択肢にBEVを加えるモデルであり、既存の内燃機関車を直ちに全面置換するという発表ではない。Mercedes-Benzの中核車種にEV仕様が加わったことが重要なポイントである。

車両情報:electrive — World premiere of the electric C-Class

Tesla「Model Y L」を日本投入——3列6人乗り、749万円

Tesla Japanは2026年4月3日、3列6人乗りの「Model Y L」を日本で発表し、同日からアプリとウェブサイトで注文を開始した。車両価格は749万円(税込)、WLTC航続距離は788km。全長4,980mm、ホイールベース3,040mmのロングホイールベース仕様で、2列目には左右独立シートを備える。

国のCEV補助金は、当初の「適用見込み」ではなく、現在はTesla公式案内127万円と確認できる。単純計算では補助金適用後の車両本体相当額は622万円だが、登録諸費用、保険、オプションなどは別途必要である。また、補助金には申請期限と原則4年間の保有義務がある。

Model Y Lはファミリー利用を意識した商品だが、Teslaがミニバンと位置づけているわけではない。また、Model Xとは車格、価格、装備が異なり、公式な後継車でもない。正確には、Model S/Xの国内新車受付終了後、日本で購入できるTeslaの中で唯一の3列6人乗りモデルである。

スーパーチャージャー3年間無料キャンペーンは恒久的な車両特典ではなく、2026年4月1日以降に注文し、所定期限までに納車を完了するなどの条件が設定された期間限定施策だった。中古車への移転や譲渡はできず、適用条件は注文時期によって異なるため、現在の購入条件とは分けて記録する必要がある。

情報源:Tesla Japan — 新しいModel Y L登場

BMW iX3が欧州BEV受注を押し上げ——集計範囲に注意

BMW Groupの2026年4月14日発表によると、第1四半期の欧州におけるBMW Group全体のBEV新規受注は前年同期比で約40%増加した。Neue Klasse第1弾のBMW iX3は、欧州での受注開始以来5万台を大きく超え、受注されたBMW X3シリーズの半数超をBEV版が占めた。

その後の2026年第1四半期決算資料では、BMWブランド単独の欧州BEV受注が前年同期比60%超と説明されている。約40%と60%超は矛盾ではなく、前者がBMW Group、後者がBMWブランドという集計範囲の違いである。

iX3の欧州での顧客納車は2026年3月に始まった。したがって、5万台超は納車台数ではなく受注台数であり、実際の販売実績とは区別する必要がある。

一方、BMW Groupの世界BEV納車は8万7,458台で前年同期比20.1%減だった。欧州のBEV納車は前年同期を上回ったものの、米国では購入優遇措置の終了が市場全体への逆風となった。世界販売の減少を米国要因だけで説明することはできず、中国など各地域の市場環境やモデル切り替えの影響も含めて見る必要がある。

欧州の好調はNeue Klasseへの強い初期需要を示している。ただし、受注が今後どの程度の納車と継続的な市場シェアにつながるかは、生産立ち上げ後の実績を確認する必要がある。

まとめ

電動Cクラスは発表後、2026年7月に量産段階へ進んだ。Model Y Lは日本でCEV補助金127万円の対象となり、Teslaの国内ラインアップに3列6人乗りという新しい選択肢を加えた。BMW iX3は欧州で5万台超を受注し、Neue Klasseの強い初動を示している。

一方で、航続距離などの試験値と実使用、受注と納車、期間限定キャンペーンと恒久特典は区別して読む必要がある。各社の発表を比較する際は、数値の対象範囲と時点をそろえることが重要だ。

長谷川

2021年よりテスラ Model 3 でEVオーナーとしてのキャリアをスタート。現在はテスラ Model 3・Model Y、Hyundai KONA、日産サクラの計4車種を保有し、日常使いから長距離走行まで実践的に運用しています。
TOCJ(Tesla Owners Club Japan)全国ミーティング、New Year EV MEET 2026、ジャパンEVラリー白馬などのEVオーナーズイベントや、Japan Mobility Showの見学など、現場での情報収集にも積極的に取り組んでいます。多数の試乗経験と4台のオーナー経験をもとに、日本におけるEVの実態を一次情報として発信。購入検討から日常運用まで、実体験に基づいた信頼性の高い情報提供を心がけています。
現在の所有車:Tesla Model 3 / Tesla Model Y / Hyundai KONA Electric / 日産サクラ
テスラ車購入時に使用できる紹介コード:
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