2026年4月29日のEV(電気自動車)業界は、国内外で注目すべき動きが続いている。日産が人気軽BEV「サクラ」をマイナーチェンジして価格競争力を強化した一方、中国ではNIOのサブブランドがテスラを下回る価格の新型SUVを発売。さらに世界最大の電池メーカーCATLが次世代技術の実用化に向けた歴史的な大型契約を締結した。
日産サクラ マイナーチェンジ——最大15万円値下げ&新色追加で攻勢
日産自動車は2026年4月16日、軽BEV(バッテリー電気自動車)「サクラ」のマイナーチェンジモデルの受注を開始した。注目は価格戦略で、Gグレードを従来の308万2,200円から299万8,600円へと引き下げるなど、全グレードで最大15万円の値下げを実施。CEV補助金(最大55万円)を適用すれば補助金込みで186.9万円から購入できる。
デザイン面では水辺に咲く桜が水面に映る情景を表現した新色「水面乃桜(ミナモノサクラ)」を追加し、全10色を設定。G・Xグレードではフロントフェイスを刷新しカッパー色のアクセントを採用するなど、上質感も向上した。軽EVの競争が激化する中、価格と装備の両面で商品力を強化した形だ。
情報源: webCG — 日産が軽BEV「サクラ」をマイナーチェンジ 最大で15万円の値下げを実施
NIO「Onvo L80」がテスラ モデルYより安く中国発売——245,800元から5月納車へ
NIO(ニオ)の低価格サブブランド「Onvo(オンボ)」は4月28日、5人乗りSUV「L80」を中国で正式発売した。価格は245,800元(約36,000ドル)からとなり、テスラ モデルYを17,700元下回る設定で中国EV市場の価格競争をさらに激化させる。後輪駆動モデルは340kWモーターを搭載し0〜100km/h加速5.9秒を実現。上位グレードには自社開発AI半導体「Shenji NX9031」とLiDARを搭載した高度な自動運転システムを採用している。
NIOグループが展開するバッテリー交換ネットワーク(スワップステーション)にも対応しており、充電時間の短縮という実用面でも差別化を図る。初回納車は5月15日から順次開始される予定だ。
情報源: Electrek — Nio’s Onvo L80 undercuts Tesla Model Y in China with $36,000 starting price
CATLがナトリウムイオン電池で世界最大の60GWh契約——量産化の壁を突破
世界最大の電池メーカーCATL(寧徳時代)は4月27日、エネルギーストレージ企業HyperStrongとナトリウムイオン電池60GWhの3年間供給契約を締結した。これはナトリウムイオン電池としては世界最大規模の受注であり、CATLが「量産化における課題をすべて克服した」と宣言する歴史的な節目となった。
ナトリウムイオン電池はリチウムイオン電池と比べて原材料が安価かつ豊富で、低温環境でも性能が落ちにくい特性を持つ。CATLが今回供給する製品は単セル容量300Ah超、エネルギー密度約160Wh/kg、充放電サイクル寿命15,000回以上(容量維持率80%)という高スペックを実現。リチウムイオン電池と同一の外形寸法を採用することで既存のインフラとの互換性も確保した。EV向けだけでなく、大規模蓄電システム(BESS)市場の変革を促す可能性がある。
情報源: Electrek — CATL says sodium batteries are mainstream-ready, signs massive 60 GWh deal
まとめ
本日のEV業界は、日本では軽EVの価格競争が一段と進み、中国ではテスラを脅かす新モデルが続々登場するという構図が鮮明になっている。そしてCATLのナトリウムイオン電池量産化は、電池技術そのものの転換点となり得る重要なニュースだ。ev-note.jpでは今後もEV業界の最新動向を毎日お届けしていく。引き続きご注目いただきたい。

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