2026年4月24日時点のEV(電気自動車)業界では、世界的な需要動向の変化から国内新型車の発売まで、多岐にわたるニュースが飛び込んできた。特に消費者意識の変化を示す大規模調査結果や、米国発の注目モデルの生産開始が話題となっている。今回は直近の注目トピック3本をまとめてお届けする。
1. EY調査:世界のEV需要が冷え込み、半数の購入者が内燃機関車へ回帰
EY(アーンスト・アンド・ヤング)が4月23日に発表したグローバル年次調査「Mobility Consumer Index(MCI)」の第6回結果によると、世界の自動車購入者の50%が今後24ヶ月以内に内燃機関(ICE)車を購入予定と回答し、前年比13ポイントという大幅な上昇を記録した。一方、バッテリーEV(BEV)を選好すると回答した割合は14%(前年比10ポイント減)にとどまった。
背景には、航続距離への不安や充電インフラの不足に加え、関税・補助金政策の変化といった地政学的要因が影響しているとみられる。ハイブリッド車への選好も16%(前年比5ポイント減)と低下しており、EVシフトの減速感が浮き彫りになった形だ。一方で日本国内では同時期にEV販売シェアが過去最高を記録するなど、地域差も鮮明になっている。
情報源:EY Japan プレスリリース(2026年4月23日)
2. Rivian R2、竜巻被害を乗り越え4月22日に生産開始——春に初納車へ
米EVメーカーRivianが、待望の中型SUV「R2」の量産を2026年4月22日にイリノイ州Normalの工場で正式に開始した。同工場は4月17日にEF-1クラスの竜巻に直撃され建屋の一部が崩壊する被害を受けたが、わずか数日で復旧し、生産開始目標を守り切った。
Rivianによると、顧客への初納車は2026年春中に開始予定で、まず「R2 Performance Launch Package」から順次届けられる。2026年末までに2〜2.5万台の生産を目標としており、会社の歴史上最も重要なマイルストーンと位置づけられている。R2は同社のフラッグシップR1シリーズよりも低価格帯に設定され、より幅広い顧客層へのEV普及を目指す戦略モデルだ。
3. 日産「サクラ」が初マイナーチェンジ——新色・100V給電対応で4月16日発売
日産自動車が軽EV「サクラ」の初マイナーチェンジモデルを2026年4月16日に発売した。発売から約4年を経た初の大幅改良となる。外観面では、日産の最新デザインを取り入れフロントグリルをボディ同色に変更するなどリーフに近い印象のデザインへと刷新。新色「水面乃桜(ミナモノサクラ)」を追加し、全体的な上質感を高めた。
機能面では、家庭用100V AC電源オプション(ホームリンク機能)を新設定し、キャンプや非常時の電源として活用できる外部給電機能に対応した。また、これまで法人向けのみだった「S」グレードを一般向けにも販売開始し、価格帯を244万8,600円(Sグレード)から299万8,600円(Gグレード)に設定。補助金活用で実質的な購入コストをさらに抑えられる軽EVとして引き続き注目される。
まとめ
今回のニュースは、グローバルと国内で異なるEV市場の温度感を示している。EY調査が示す「ICE回帰」の潮流は先進国を含む世界的な現象だが、日本では新型軽EVの刷新やシェア過去最高更新など普及の加速も続く。Rivian R2の生産開始は米国市場での裾野拡大を示す好材料だ。引き続きev-note.jpでは最新のEV情報をお届けしていく。

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