【EVニュースまとめ】2026年4月25日|XPENG GX、IONIQ V、CEV補助金・国内EV販売

2026年4月25日前後、EV業界では北京モーターショー(Auto China 2026)を中心に新型車の発表が相次いだ。日本では3月の登録乗用車BEVが前年同月から増加し、4月から適用されたCEV補助金の車種別金額にも注目が集まった。海外車の仕様、補助金の登録時期、国内統計の集計範囲を分けて4件を振り返る。

1. XPENG GX、北京モーターショーで公開——純電AWDはCLTC航続最大750km

中国の電気自動車メーカー・小鵬汽車(XPENG)は2026年4月24日、Auto China 2026でフラッグシップSUV「GX」を披露した。車体寸法は全長5,265mm、全幅1,999mm、全高1,800mm、ホイールベース3,115mmで、3列6人乗りの大型SUVとなる。純電四輪駆動版は、中国のCLTC基準で最大750kmの航続距離を公称する。

上位構成では自社開発のTuring AIチップを最大4基搭載し、合計3,000TOPSの演算能力を掲げる。GXをベースにした量産前提のRobotaxiも開発されているが、一般販売車が現時点で無条件のレベル4自動運転を利用できるという意味ではない。XPENGはGXを「L4時代を想定したアーキテクチャー」と説明している。

発表時の39.98万元は最上位仕様の予約価格だった。その後、2026年5月20日の正式発売時には期間限定価格26.98万元からと発表された。

情報源:XPENG Auto China 2026公式発表
情報源:XPENG GX正式発売発表

2. ヒョンデ IONIQ V、Auto China 2026で初公開——CLTC航続600km超

韓国・現代自動車(ヒョンデ)は4月24日のAuto China 2026で、新型EV「IONIQ V」を世界初公開した。中国市場向けとして初めて企画されたIONIQブランドの量産モデルで、中国のCLTC基準による航続距離は600km超と案内されている。発売前のため、仕様や装備は変更される可能性がある。

ヒョンデは中国戦略を再強化し、今後5年間でBEVとEREVを含む20車種を中国市場へ投入する方針を表明した。年間50万台という目標はIONIQ V単独やEVだけの販売台数ではなく、北京現代による中国販売と輸出を含む全体目標である。

情報源:Hyundai Motor公式発表

3. CEV補助金2026年度改定——BYDは一律15万円、トヨタbZ4Xは130万円

2026年4月から適用されている新たなCEV(クリーンエネルギー自動車)補助金制度では、BYDの掲載EV各車の補助額が15万円となった。一方、トヨタbZ4Xの掲載各仕様は130万円で、両者の差額は115万円となる。これは2026年4月1日以降に新規登録される車両の補助額であり、登録時期によって適用額が異なる。

新制度では、主要部品や重要鉱物のサプライチェーン把握・安定確保、サイバーセキュリティへの対応など、車種および企業の取り組みが評価対象となっている。ただし、個別メーカーの補助額を特定の一項目だけに結び付けて断定することはできない。BYD Auto Japanの東福寺厚樹社長は、制度について公平感のある運用を求める考えを示している。

情報源:次世代自動車振興センター(2026年4月1日以降登録分)
情報源:CEV補助金実施細則
参考:ベストカーWEB

4. 2026年3月の登録乗用車BEVは11,245台——軽自動車を除く原表で再確認

JADAの2026年3月原表では、軽自動車を除く登録乗用車265,438台のうちBEVは11,245台、PHEVは4,266台で、合計15,511台だった。前年同月の同じ範囲は乗用車288,234台、BEV4,010台、PHEV4,851台。BEV比率は1.39%から4.24%、BEVとPHEVの合計比率は3.07%から5.84%へ上昇した。いずれも原表の台数から計算した値であり、軽乗用車を含む日本市場全体の比率ではない。

トヨタブランドの5,140台はBEVとPHEVの合計で、内訳はBEVが3,456台、PHEVが1,684台。bZ4X単独では3,377台だった。テスラの「前年同月比約2倍」という数値は、JAIA統計の「Others」区分の大部分をテスラとみなした推計であり、テスラが公表した国内販売台数ではない。

  • BEV:11,245台、軽を除く登録乗用車に占める比率4.24%
  • PHEV:4,266台、同1.61%
  • BEV+PHEV:15,511台、同5.84%

旧記載の軽乗用車込みBEV12,658台、BEV・PHEV合計16,924台、その比率3.11%・4.15%および過去最高という判断は、軽乗用BEV全体の台数と同一定義の過去系列を原資料から再現できないため取り下げる。誤りと確定したという意味ではない。JADAの合計には輸入車が含まれるためJAIAを再加算せず、年度末の単月の増加だけで市場全体の長期的な拡大を断定しない。

情報源:JADA・2026年燃料別登録台数
情報源:JADA・2025年原表
関連解説:3月BEV販売の再検証・車種別動向

まとめ

Auto China 2026では、XPENGがL4時代を見据えたGXを発表し、ヒョンデも中国向けIONIQ Vを公開した。日本の2026年3月統計では軽自動車を除く登録乗用車のBEV増加を確認できるが、市場全体の過去最高とは断定しない。CEV補助金には車種・メーカー間の差があるため、購入時は航続距離の測定基準、自動運転機能の利用条件、登録日に対応する補助額を確認したい。

長谷川

2021年よりテスラ Model 3 でEVオーナーとしてのキャリアをスタート。現在はテスラ Model 3・Model Y、Hyundai KONA、日産サクラの計4車種を保有し、日常使いから長距離走行まで実践的に運用しています。
TOCJ(Tesla Owners Club Japan)全国ミーティング、New Year EV MEET 2026、ジャパンEVラリー白馬などのEVオーナーズイベントや、Japan Mobility Showの見学など、現場での情報収集にも積極的に取り組んでいます。多数の試乗経験と4台のオーナー経験をもとに、日本におけるEVの実態を一次情報として発信。購入検討から日常運用まで、実体験に基づいた信頼性の高い情報提供を心がけています。
現在の所有車:Tesla Model 3 / Tesla Model Y / Hyundai KONA Electric / 日産サクラ
テスラ車購入時に使用できる紹介コード:
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