2026年もEV(電気自動車)の普及は世界規模で加速している。国際エネルギー機関(IEA)が公表した最新の年次報告では、2025年の世界EV販売が初めて2,000万台を突破し、新車の約4台に1台がEVになったことが明らかになった。今回は、世界市場の到達点・充電インフラの進化・今後10年の成長予測という3つの最新トピックを、具体的な数字とともにわかりやすく紹介する。
2026年6月13日の注目EVニュース3選
1. 2025年の世界EV販売が2,000万台超え、新車の4台に1台がEVに
IEA(国際エネルギー機関)の「Global EV Outlook 2026」によると、2025年の世界の電気自動車販売台数は2,000万台を突破し、前年から約20%増加した。これにより、世界で売れた新車のおよそ4台に1台がEVという節目に到達した。けん引役は中国で、単独で1,300万台超を販売し世界全体の約6割を占め、国内新車販売の55%がEVに達している。欧州は420万台(新車の28%)、米国は約150万台にとどまり、日本は約10万台で全体の3%未満と、地域差が依然として大きい。EVが「特別な車」から「当たり前の選択肢」へと変わりつつあることを示すデータだといえる。
情報源:IEA – Trends in electric cars, Global EV Outlook 2026
2. 世界の公共充電器が700万基突破、BYDは1.5MW「フラッシュ充電」を投入
同じくIEAの報告では、2025年末時点で世界の公共充電器が700万基を超えたことが示された。うち65%超を中国が占め、2025年だけで約130万基が新設されたという。技術面では、BYDが2026年初頭に最大1.5MW(メガワット)級の「フラッシュ充電」を発表するなど、10分を切る超急速充電の実用化が進む。一方で、250kWを超える充電速度に対応できるEVは累計販売の約4%にとどまり、車両側の対応はこれからが本番だ。なお、米国で充電設備の購入・設置費用の30%(最大1,000ドル)を補助する税額控除は2026年6月30日で終了する見込みで、駆け込み需要も注目される。
情報源:IEA – Electric vehicle charging, Global EV Outlook 2026
3. 世界EV市場は2034年に1兆7,200億ドルへ、アジア太平洋が過半数を握る予測
2026年6月12日に公表された市場調査レポートによると、世界の電気自動車市場規模は2025年の8,800億ドル(約130兆円)から、2034年には1兆7,200億ドルへとほぼ倍増する見通しだ。年平均成長率(CAGR)は7.73%と予測されている。地域別では、中国・インド・日本・韓国を擁するアジア太平洋が2034年に世界シェアの50%超を占めると見込まれ、用途別では商用車が最も高い8.26%の成長率になるという。価格の高い燃料費や各国の環境規制を背景に、EV市場の長期的な拡大基調は当面続くとみられる。
情報源:GlobeNewswire – Electric Vehicle Market Forecast(2026年6月12日)
これからEVを検討する人が押さえておきたいポイント
世界的な普及が進む一方で、日本のEV比率はまだ3%未満と伸びしろが大きい。購入を検討するうえでは、車両価格だけでなく、国や自治体の補助金、そして自宅・外出先での充電環境をあわせて考えることが重要だ。EVの基礎から知りたい方はEV初心者ガイド2026を、充電インフラの最新事情はEV充電インフラ完全ガイド2026もあわせてご覧いただきたい。
まとめ
2025年に世界の新車の4台に1台がEVへと到達し、充電インフラも700万基を超えて整備が進む。市場は2034年までほぼ倍増する見通しで、EVへの流れは世界的に定着しつつある。日本でも選択肢と充電網は着実に広がっており、補助金や充電環境を見極めながら、自分に合った1台を検討する好機といえそうだ。最新情報は引き続き当サイトでお届けしていく。

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