2026年4月21日のEV業界は、欧州プレミアムブランドの電動化加速と、日本発の意欲的なスポーツEVの話題が重なった。メルセデスベンツとBMWが相次いで新世代BEVの成果を示す一方、ホンダは補助金フル活用で実質200万円台のスポーツEVを投入。さらに、EV所有者が電力網に貢献しながら収益を得る「V2G」の実用化も着実に進んでいる。
1. メルセデスベンツ、初の電気C-Classを韓国で世界初公開——800V・航続762km
メルセデスベンツは2026年4月20日、韓国ソウルで完全電動の新型C-Classを世界初公開した。800Vアーキテクチャを採用し、94kWhバッテリーを搭載。最大330kWの急速充電に対応し、WLTP基準での航続距離は762kmを実現する。インテリアにはMBUXハイパースクリーンを標準装備し、ヴィーガン認定素材のキャビンも選択可能。量産は2026年第2四半期からハンガリー工場で開始される予定だ。
2. ホンダ新型スポーツEV「Super-ONE」4月16日予約開始——実質209万円
ホンダのコンパクトスポーツEV「Super-ONE(スーパーワン)」が2026年4月16日に先行予約受付を開始した。車両本体価格は339万円で、2026年度CEV補助金130万円が適用される見込みで実質価格は約209万円となる計算だ。5ナンバーサイズながら一充電走行距離160km以上を達成することで、今年度改定された補助金規定の最大額130万円を受け取れる。5月28日に正式発表・29日発売予定。
3. BMW Neue Klasse「iX3」が欧州BEV受注を40%押し上げ
BMWグループは2026年第1四半期の欧州BEV受注台数が前年同期比40%増加したと発表した。牽引役は3月から欧州で納車が始まった新世代アーキテクチャ「Neue Klasse(ノイエ クラッセ)」採用の新型iX3で、受注開始以来5万台超の注文を獲得している。次期Neue Klasseモデルのi3セダンへの反響も大きく、量産は2026年8月に開始予定だ。
4. V2G技術でEV所有者が年間最大約50万円の収益——デラウェア大学が実証
V2G(Vehicle-to-Grid:車から電力網へ給電)技術に対応したEVが、電力需給調整サービスを提供することで年間最大3,359ドル(約50万円)の収益を生み出せることが、デラウェア大学とExelon社の共同パイロットプログラムで実証された。フリート車両では年間9,000ドル超も試算されている。1年間の実証運用でバッテリーの健全性に測定可能な劣化がなかった点も注目だ。EVを「費用」でなく「資産」と見なす新たな視点を提供している。
情報源: University of Delaware UDaily
まとめ
本日のEVニュースは「価格破壊」と「インフラ化」という二つのキーワードで読み解ける。ホンダSuper-ONEの補助金活用モデルは日本市場のEV普及を後押しする可能性があり、V2Gの実証成果はEVを資産として見なす新視点を提供する。メルセデスやBMWの欧州での躍進とあわせ、2026年はBEV市場の大きな転換点となりそうだ。

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