臨港バス、東芝など3社によるパンタグラフ式超急速充電EVバスは、車両改造と試験走行を終えた。ただし、旅客を乗せる営業実証はまだ始まっておらず、2026年12月頃から行う予定である。
改造・試験走行を終えたEVバス、営業実証は12月頃から
臨港バスなど3社は2026年10月15日、実証プロジェクトの開始を発表し、出発式を実施した。既存のディーゼルバスをEVへ改造した実証車は、試験走行まで完了している。今回確認できたのは車両の準備がこの段階まで進んだことであり、営業路線への投入完了を示す発表ではない。
旅客を乗せる営業実証は、臨港バス塩浜営業所管内の路線で2026年12月頃から開始する予定である。営業運行を通じて、車両性能、充電時間、運用効率を検証する。具体的な開始日、対象系統、運行日、時刻表、運賃は今回の資料に記載されていない。
塩浜営業所には2026年4月、パンタグラフ式充電器が設置された。3社は、従来数時間を要した充電を約10分に短縮できるとしている。併設する蓄電池には使用済みの東芝製SCiBを再利用し、電力負荷の低減や非常用電源としての活用を図る。ただし、充電器の定格出力や車載電池容量、約10分という数値のSOC区間と試験条件は資料に示されておらず、毎回の充電時間を保証する値とは確認できない。
計画の推移を見ると、2024年10月の共同検討発表では、実証運行を2025年11月に始めることが目標だった。さらに2026年8月時点の発表では、車両設計は完了したものの改造と試験走行は未着手で、秋頃の営業運行投入を予定していた。今回は改造・試験走行の完了まで進んだ一方、営業実証の予定は12月頃へ更新された。変更理由は今回確認した資料では示されていない。
同じ発表では別事業として、川崎駅東口バスロータリーへのパンタグラフ式充電器設置と、複数のバス事業者が利用できる公共インフラ化も目指している。現時点では目標の段階であり、設置時期や供用開始日、利用事業者、利用条件は確認できない。
短報
福井県若狭町で最大150kWの蓄電池型充電サービスを開始
関西電力、パワーエックス、PLANTは2026年10月15日、PLANT-2上中店でEV充電サービスを開始した。CHAdeMO対応の2ポートで最大150kW、2台同時充電時は最大120kW、内蔵蓄電池は358kWhで、利用にはPowerXアプリを使う。PowerX公式の拠点ページでは、利用時間を08:00〜21:30(店舗営業時間に準ずる)、予約最終受付を営業終了30分前、駐車料金を無料としている。公式サイトではPowerX First対象として掲載されている。店舗固有の充電単価と適用条件は、利用前にPowerXアプリで確認したい。
F11VSに荷室容積約7.0立方メートルの3人乗り仕様
フォロフライは2026年10月15日、F11VSの3人乗りミドルルーフ仕様の受注を開始した。同じ3人乗りの標準ルーフ仕様と比べ、荷室高は1,380mmから1,530mm、荷室容積(計算値)は約6.3立方メートルから約7.0立方メートルへ拡大する一方、最大積載量は1,050kgから1,000kgになる。価格はオープンで、納期は示されていない。


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